アスベストによる健康被害が、近年大きな社会問題となっています。
アスベストは建築資材として多くの建造物に使用されてきましたが、
その際に、空中に飛散したアスベストを多量に吸い込んでしまった結果、
体内で分解されず細胞組織を破壊し、肺がんや中皮腫などの病気を引き起こす
という健康被害が発生し大問題となっています。
かつて、奇跡の鉱物とまでいわれ重宝されていたアスベストが、
現在は、いつ発症するかわからない時限爆弾と化しているのです。
アスベストが原因と思われる中皮腫の患者は年々増加しています。
厚生労働省の人口動態統計によると、
2004年に中皮腫で死亡された方は953名となっており、
1995年の倍近くになっています。
これは、1960年代のアスベストの輸入量が増加した時期に潜伏期間(平均約40年)
を加えた時期にピタリとあてはまります。
また、アスベストにさらされる業務による肺がん、中皮腫として
労災補償を受けている方々も1990年代から増えており、
2004年には186名(肺がん58名、中皮腫128名)となっています。
アスベストによる肺がん・中皮腫の死亡者は、
2040年には10万人を超えるとまで予測されており、
今後もアスベストを使用したビルの建て替え時期にはさらなる被害
が生まれるのではないかと懸念されているのが現状です。
そのため現在では、アスベスト対策が急務とされています。。
学校や病院といった公共的な役割を担う建造物はもちろん、
工場やオフィスビルのオーナーにも早急のアスベスト対策が求められています。